嵐のコンサートとホテル予約

Photo by neekoh.fi


ホテル予約の業界では無視できない存在の現象として、ビッグアーティストのコンサートでの動員があります。

なかでも嵐は別格で、嵐のコンサートが発表される日はホテルの予約が非常に多く、サイトによっては年間でも最大になるほど驚きの予約数を記録する日になるところが多いのではないでしょうか。


目玉は6月末に発表されたドームツアーでしたが、直近でも12/27夜に嵐のアリーナツアーが発表されました。

嵐クラスになるとドームのような広い会場でやるものですが、アリーナツアーはドームよりは小さな会場でやるようで、鹿児島等コンサート会場としてはマイナーな場所でもやることになり、そのニュースを見た嵐ファンがすぐに深夜にホテルを探しまくりすぐに宿が埋まってしまうという動きが見られています。チケットよりはまずは宿予約という行動になっています。

OTAの予約数を激増させるアーティストは、以前は韓流のアーティストが同様の動員力がありましたが最近ではあまり聞かず、EXILE系のグループやAKBなどがそれに近いかもしれません。


OTAにとってはこれらのアーティストのコンサート日程を事前につかんで部屋の在庫を供給してもらうことが予約を伸ばすことと同時に利用者の満足にもつながります。

ただし、ホテル側は黙ってても売れる機会なので手数料のかからない自社サイトで高く直接売りたいでしょうし、一方でJTBやkntなどの旧来の旅行会社のようにアロットをブロックしているところにはかなわないため、現状はうまく取り組めているようには見えません。


インバウンドで都市部の部屋が予約しにくくなってきている現状、部屋を探して予約サイトを探しまわる狂想曲は今後ますます加速していきそうです。


そんななか、福岡市が実験的に嵐コンサートのために民泊を募集しました。

今回は募集期間がかなり短かったため部屋不足解消の効果はありませんでしたが、今後募集やプラットフォームの準備が整えられればマンガ喫茶に泊まるよりはいいでしょうし、部屋不足解消の有効な手段となっていく可能性があります。

部屋不足自体は民泊も含めて補えるようにしておくとしても、それらの空室をサービス上でいかに可視化して利用者に見せるか、空室があるというのを広めるかというのは今後さらに予約サイトとしては重要な要素となっていくと考えられます。

空室の少ないコンサート時のホテル探しにはOTAよりはメタサーチのほうが向いてるのでメタサーチの動向も気になりますね。

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