一休とReluxをsimilarwebで比較してみた
similarweb調査だが、前回までは楽天トラベルとじゃらん、ヤフートラベルとるるぶトラベルを2回にわたって比較してきた。
最後となる今回は、一休と、同じ高級市場で挑んでいるReluxを比較してみよう。
◆訪問者数
一休
Relux
一休はさすがに3位勢力。ヤフートラベルの400万人とるるぶトラベルの290万人の中間ぐらいである350万人。
一方Reluxはまだまだこれからのサービス。58万人だ。ただし、半年で倍ぐらいに伸びてきているのでかなり有望株と言えるだろう。
前回までの比較でみな同じなので出さなかった項目だが、訪問者がどの国からきているかというデータも見れる。
Reluxだけ台湾からの訪問が8%あり日本が90%を切っていたのが特徴的だ。
◆流入経路
一休
検索経由が42%、直接が31%、他サイト経由が22%となっている。
直接の比率が高いのはやはり高級セグメントにあらかじめ絞っているため、それ目当てのリピート客が多いのだろう。
Relux
検索経由が33%、直接が17%、他サイト経由が16%となっている。
Reluxの特筆すべきはソーシャル比率だ。17%がソーシャルということで、まだ規模が少ないとはいえこれまで見てきた他サイトにはない特徴だ。とはいえ私の経験上ソーシャル経由はなかなか予約まで結びつきにくいので転換率(CVR)は悪いのではないか。
意外に思ったのは検索比率の高さだ。一休よりもより高級に注力しているように見えていたので、調べる前には、もしかしたらダイレクトやソーシャルが上回るのかなと思っていたがここはあまり他サイトとは変わらないようだ。
訪問者数に換算してみると以下のような内訳だ。
・一休
検索:147万人
直接:108万人
他サイト:77万人
・Relux
検索:19万人
直接:9.8万人
他サイト:9.3万人
ソーシャル:9.8万人
次に他サイトの内訳だ。
一休
これを見ると食べログが一番で、宿泊予約というよりはレストラン予約がかなり大きくなってきていることがうかがえる。
他、サイトコントローラー、カードサイト、トリップアドバイザーなどがランクインしているが、注目はトリッププランナーだろう。
これは女子旅の旅行プランを紹介するメディアだが、一休と連携しているのは知っていたがここまで上位にこのサイトがいるとは思わなかった。
Relux
こちらも特徴的だ。まだ規模が小さいのもあるが、運営するロコパートナーズのコーポレートサイトやTheStartUpといったビジネス系のオピニオンサイト経由が入っている。まだまだ予約目的ありきで訪問しているユーザーは少なそうだ。
次は検索の有料内訳を出そうかと思ったがあまり特徴がなかったのでReluxは割愛。
注目したのは一休のレストラン事業の規模がうかがえる以下の内容だ。
検索流入のキーワードの上位をレストランが占め、トラフィックボリュームでも一休レストランが30%あまりをしめている。
一休レストランのサブドメインには一休本体の(サブ)ドメインを経由していく人も多いだろうから、それを考えるとレストラン目当てのユーザーは30%以上いると推測できる。
控えめに見ても30%はレストランのお客さんであるから、一休の事業は宿泊とレストランでかなりボリューム的には近いところまで来ているのではないだろうか。
3回に渡って見てきたsimilarweb比較だが、Reluxの伸びは今後どうなっていくのか気になるので定期的にみていきたいと思う。
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